神社に祀られる【雨の神様】とは？龍神に縁のある水の神

過ごしやすい春が過ぎたかと思うと、やってくるのが雨が多くジメジメした日が続く「梅雨」。

日本は毎年5・6月～7月頃まで雨が多い梅雨がやってくるわけですが、近年はゲリラ豪雨や線状降水帯の発生などで、全国各地で大雨が降ることもしばしばですよね。

私が住む九州も数年に一度災害級の大雨が降ったりするので、その度に「大丈夫なんかな？！😱」と心配になるのですが、神社では「雨・水の神」と呼ばれる神様がお祀りされていることがあります。

神社で「雨の神様」と呼ばれる名前は？

日本の神様で雨の神とよばれることが多いのは、

• 弥都波能売神みづはのめのかみ
• 闇淤加美神くらおかみのかみ

で、弥都波能売神は別名で罔象女神（みつはのめのかみ）、水波能売命と書かれることもあります。

闇淤加美神は別名で龗神（おかみのかみ）、淤加美神（おかみのかみ）、貴船神（きふねのかみ）と呼ばれることもあります。

どちらも「水」にご縁のある神様として神社に祀られることが多く、神社がある場所も湧き水や井戸があったり、水を大事にしている場所が多いという特徴あります。

水の神【闇淤加美神くらおかみのかみ】の「闇」は谷を意味し、「龗・淤加美（おかみ）」は、水・雨雪を司る意味とされています。なので闇淤加美神は谷の水神様という感じですね。

また日本書紀に記される高龗という神様の場合は、「高」が付くので山に降る雨を司る神とされています。

こなつ

谷の水神・山の水神を合わせて、雨を降らせる・雨を止めるという、水・雨の神様として祀られているのですね

古くからある水神信仰

日本は元々自然災害が多いわけですが、人々が生きていく為に「水」は必須！！

こなつ

食物を育てるには水が必須だし、そもそも人間の体の60％は水だから、水がないと生きていけないよー😭

日本は米を食べる稲作文化なので特に水が必要です。しかし、時には大雨で洪水になって家や田んぼが流れてしまったり、逆に雨が降らないと干ばつで作物が育たなくなり生きていくのが難しい。。。

なので、昔から「水神」として水・雨の神様を神社に祀る信仰がありました。

雨乞いをするのも、水に関連する神社でよく行われてきました

そして水神を祀っている神社は、調べてみるとなかなか古い歴史のある神社が多いんですよね～

水神と龍神

水の神・雨の神様と縁が深いと言われるのが、なんと「龍神さま」🐉✨

水神が祀られている神社は一緒に龍が祀られていることも多く、龍といえば古事記ではスサノオノミコトのヤマタノオロチ退治のお話が有名ですね。

素戔嗚尊

人々を苦しめる恐ろしいヤマタノオロチ倒してやる！

セイヤーーー！！！

ヤマタノオロチはさておき、水神と龍の関係ですが、先ほどご紹介した水の神様のお名前に付いている「龗」という漢字をよく見てみてください。

“「龗」”

こなつ

漢字の下部分が龍ではありませんか！！🐉

水の神様は「龍神」と同一視される場合もあり、水神と龍神は切っても切れない関係性です。

龍と言うと空を自由に飛び回っている最強の架空生物(シェンロン的な？)イメージですが、山岳信仰などと結びついて、瀧や湖、池など、今や日本各地の水がある様々な場所で龍神伝説が残っていたりします。

水神の高龗神を祀っている京都の貴船神社奥宮には、本殿下に【龍穴】という龍が出入りする穴があるそうです↓

貴船神社、本当に素敵な神社さまでした✨

私が貴船神社に参拝した時には、奥宮に行くにつれて、それまで降っていなかった小雨が急に降って来て、「あぁ～やっぱり雨の神様なんだなぁ」なんてしみじみ思ったり。

こなつ

最近は龍神を祀る神社が気になってしょうがないので、様々な龍神の神社に参拝してみたいなぁ

降り過ぎても困るけど、全然降らないのも困る雨。

水は全てをさらさら～っと綺麗に流してくれるので、日頃モヤモヤとした感情が溜まっていたり、気持ちをすっきりしたい時には、水の神様にご挨拶に行くのも良いかもしれませんね(*^^*)