写経のやり方

奈良の世界遺産・薬師寺で「お写経体験」をした記録をつづります♪

「写経」というと難しいイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、私も昨年初めてお写経させて頂いた際は、なんだか最初緊張しました(;´Д`)

しかし、写経をしていると何故だか心が落ち着いてくるんですよね~。そしてお家時間が長い今でも、郵送やダウンロードで気軽に自宅でお写経できちゃうんです。

ふと自宅で写経をやってみようと思ったので、薬師寺で体験したお写経の記録を記事にしてみました!

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奈良の薬師寺ってどんなところ?

奈良県奈良市にある「薬師寺」は、法相宗大本山として世界遺産にも登録されている歴史あるお寺です。

国宝や重要文化財に指定される仏像や建物がたくさんお祀りされており、「東塔」「西塔」の2基の塔の独特の並びは薬師寺式伽藍配置と呼ばれ、精工で美しい塔を眺めることができます。

美しい建物や仏像を眺めるだけでなく、誰でも参加可能なお写経体験も行われています。

■通常時の拝観時間:8:30~17:00

※コロナにより時間変更や入場制限がかかっています。詳しくは公式ページをご確認ください。

奈良の薬師寺でお写経体験へ

奈良の世界遺産・薬師寺

JR奈良駅よりバスに乗り「薬師寺」へとやってきました!

こちらは塔や講堂がある境内入り口で、お写経道場は北受付(唐門)を出て道を挟んだ本坊寺務所の近くにあります。

薬師寺のお写経は昭和43年より行われ、ここ薬師寺と薬師寺東京分院にてお写経道場が開かれており、完成したお写経は復興されたお堂の中に永代供養されます。

薬師寺のお写経体験は、宗教・宗派を問わず誰でも参加でき、事前申し込みが不要で筆などの道具が全てそろっているため、時間が合えば旅行で訪れた日でも気軽に体験する事ができます。

いざ薬師寺のお写経道場へ

奈良薬師寺お写経道場へのアクセス

こちらの門をくぐって、いざお写経道場へと向かいます!

バスを降りてからだいぶ歩きましたが、薬師寺って広いんですね~✨

奈良でお写経ができるお寺

門の中を進むと真っすぐ開けた場所に着きました。写真の右手にある建物が、今回の目的地である薬師寺の「お写経道場」です。

まずはお写経道場内の受付へ

奈良薬師寺お写経道場の入り口

靴を脱いでお写経道場内へ入り、申込みの紙に氏名・住所・電話番号などなどを記入し、受付へと提出します。

お写経には「般若心経」1巻¥2000、「薬師経」1巻¥4000、「唯識三十頌」1巻¥5000の3種類があり、毛筆・鉛筆の好きなものを選べますが、初めての人は般若心経が良いかもですね。

私は今回般若心経の第1巻と毛筆を選びました。申し込みが終わったら早速お写経へ~!

お写経の前に輪袈裟をかけて丁子を口に含む

お写経での丁子(ちょうし)

まずは写経場の中へ入る前に心得を読んで、一連の流れを確認します。

受付時に「輪袈裟(わげさ)」と呼ばれる首からかける物を受け取り、下がり藤の絵柄が後ろにくるように首にかけて、テーブル上の入れ物に入った「丁子(ちょうし)」を一つ口の中に含みます。

丁子(ちょうし)っていったい何?

お写経の丁子って何?

「丁子ってなんだろう??」

と頭の中で?が浮かんだのですが、カラカラの葉っぱみたいなもので、味は特にありませんでした。

なんだか口の中でコロコロする~くらいの感覚(?)です。表現力が乏しすぎる…(;^ω^)笑

丁子はお写経中ずっと口に含んだままで、終わったあとにこちらのテーブル下に置いてあるゴミ箱に捨てるのだそうです。

準備が整ったらいよいよお写経場の部屋へ入り、「香象(こうぞう)」と呼ばれる香炉をまたいで身を清め、好きな席に着席します。

お写経場へ

奈良薬師寺の写経の様子

薬師寺のお写経道場内はとても広く、一度に何十人もの人が使えるテーブルと椅子がずらりと並んでいました。

私はとっても眺めが良い端っこの席へ。

窓を少し開けて下さり、気持ちの良い空気と凛とした静けさ、そしてお庭の緑がとっても綺麗~✨

薬師寺のお写経道場

窓からは中庭が見えました。

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薬師寺・お写経の書き方

奈良薬師寺のお写経体験

薬師寺のお写経では、各テーブルに「写経作法」「写経観念文」「お手本」が用意されていますので、まずは作法と観念文を読むことがスタートです。

写経観念文には難しい言葉も使われていますが、同じ紙に分かりやすい説明文も書かれていますので、写経初心者でも理解しやすいですね。

「写経は難しい字も多いし、書き間違えたらどうしよう…」と少し不安もありましたが、お手本の紙を下に敷いてそれをなぞるだけなので、書き間違いの心配はほぼないです。

そして、たとえ普段書く字がものすごく汚くて、読めるか読めないかの人だとしても、たいがいは上手に書ける!笑

心を落ち着かせて写経スタート

写経のやり方

テーブルには硯と墨、筆が用意されており、水で墨をとぐのですが、20年ぶり(?!)の感覚にすごく懐かしさを感じました。

墨を研ぐシャッって音、なんだかすごく落ち着きますね~🌸

書きながら手が汚れない用に厚紙まで用意されていますので、時間がたつのも忘れ、集中してスイスイ書き進めることができます。

写経の完成!納経して終了

写経の感想

ジャーン!写経完成しました✨

こう見えても実は習字7段を持っているので、なかなか良い感じに書けたのではないかな、と自己満(とは言ってもお手本のおかげ)とともに、達成感と心のすっきり感を感じます。

やりきった~!という感じですね(^^)/

書き終わったお写経は、部屋の前方正面にある仏様の前にお供えします。

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薬師寺のお写経は郵送でも申し込める

薬師寺ではお写経の郵送も行っており、公式ページより申し込むことが可能です。

書き終わったお写経は郵送で薬師寺に送るか、参拝した際に納経することができます。

写経は自宅でもゆっくり行うことができ、心を落ち着かせ、自分自身と向き合うことができますので、混沌とした時代の中でも自分の気持ちに向き合い・整理したい方におすすめですよ。

初心者はお家でできる「なぞる写経」がおすすめ

とはいっても、お写経初心者でいきなり本格的なお写経にチャレンジするのに気が引けるなぁ~と思う方は、自宅で簡単にできる「写経セット」がおすすめ💡

手ごろな値段で簡単にネットでも購入できますし、しかも初心者に嬉しいなぞるだけの簡単タイプ!

難しいと続かないんですよね(;^ω^)自宅時間を有意義に使いたい方や、これから写経を始めたい方にも良いかなと思います。

お写経の目的や感想

薬師寺の写経を自宅でするには?

お写経をする方にはそれぞれ目的があるのでしょうが、私は「自分自身とゆっくり向かい合う時間を取りたい・願い事がある」が理由で、今回お写経体験をしてみたいと思いました。

旅行で奈良を訪れたタイミングで、ものすごい古い歴史のある薬師寺でお写経体験ができ、なんだか心がスッキリしたというか、晴れ晴れとした気分、そして達成感を味わいました。

薬師寺のお写経道場は凛とした静かな空間で、一人一人が真剣に写経に向き合う素敵な道場だな、と感じました。

お写経はこんな方におすすめ
  • 神仏への広い信仰心
  • 静かに自分と向き合う時間を持ちたい方
  • 何か祈願することがある方
  • ご先祖供養としてのお写経
  • 集中力や平常心を高めたい方

なかなかお出かけにしくい世の中ですが、タイミングが合えば奈良の薬師寺や、地元のお寺などを訪れてみたり、自宅でお写経にチャレンジしてみてはいかがでしょうか(^^)/