大阪市西淀川区にご鎮座する姫嶋神社は、「やりなおし神社」とも呼ばれる神社です。
カラフルで可愛い御朱印がいただけるとして、特に女性の御朱印コレクターには人気の神社ですが、境内にはここでしか見られない(?!)珍しい光景が見られる神社でもあります。
姫嶋神社の見所やご由緒、ご利益についてご紹介していきます✨
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大阪市西淀川区にある姫嶋神社(やりなおし神社)
最寄り駅である阪神電車「姫島駅」にて下りた後、グーグルマップを頼りにとことこ歩いて行ったのですが、ご丁寧に近道を教えてくれるため、すごい細い道とかに入って行くんですよ。
え~、こんな住宅街の細い裏道を通るの…??と何度か不安になりましたが、どうにかこうにか到着。
姫嶋神社の鳥居は、上の笠木部分の両端が大きく反っている凛々しい鳥居ですね~!!
こちらは姫嶋神社の手水舎👐
上からピンクと白の玉?がお花の様に下がっており、この日はお正月明けだったので羽子板のようなオブジェもぶら下がっていますね。なんだかめでたくて可愛い(*´`*)
姫嶋神社のご由緒
姫島は古代難波八十島のひとつであった比売島がこの地に当たると伝えられてきた。『古事記』の応神記には、「昔、赤い玉より化生して美女となったアカルヒメが新羅の王子、天之日矛(アメノヒボコ)の妻となり、常に美食を用意して夫に仕えたが、夫は慢心を起こし妻をののしるので、『わたしはあなたの妻となるべき女ではありません。わたしの祖国へ帰ります。』と言って、難波に逃避行してきた」とある。
応神天皇の御代、新羅の国の女神が夫から逃れて筑波の伊波比(いわい)の比売島、さらに移って摂津の比売島(姫島)に留まったと伝えられている。アカルヒメは夫と別れ、海を渡り、新たな地で再起し女性たちに機織りや裁縫、焼き物や楽器などを教えたことから、多くの女性に親しまれ「決断と行動の神様」として信仰されてきた。
公式ページより引用
アカルヒメという美人な奥さんがいながら、慢心を起こしたアメノヒボコ。すごくタイムリーな話題ですが、アンジャッシュの渡部健と佐々木希夫婦を連想してしまいます(笑)
いつの時代にも、こう言った慢心を起こす人は必ず居るという事でしょう。。。
神社の創建についてはこちら
明治5年、近郷の崇敬厚く西成郡第5小区の総氏神として郷社に列せられる。創建年代は不明であるが、境内には正保5年(1648)から幕末まで江戸時代の石灯篭が10基あり、江戸時代以前から、産土神として阿迦留姫命(アカルヒメ)を祀っていたと考えられる。
昭和20年6月15日の第2次世界大戦の空襲で姫島の約4割が被害にあい、当社も戦火のため社殿、宝物、過去の文献などすべてを焼失、アカルヒメ同様何も無い状態からの出発となったことから「やりなおし神社」ともいわれる。
公式ページより引用
アカルヒメが海を越えて新しい地で活き活きと行動・活躍し、戦火によって神社自体もゼロからの再出発の歴史があったからこその【やりなおし神社】です。
アカルヒメは決断力や行動力に加え、頭が良く多彩な才能を持った神さまだったのでしょう✨
御祭神
- 阿迦留姫命(アカルヒメノミコト)
- 住吉大神
- 神功皇后
行動力や決断力、さまざまな才能に長けたアカルヒメノミコトを中心に、海上安全などのご神徳がある住吉大神、安産や子授けのご神徳のある神功皇后がお祀りされています。
アカルヒメはそのご功績から再起復活、女性の開運招福・心願成就。
また、とても美人であったことから美人祈願として、崇敬を集める神さまです✨
そして一緒に祀られる神功皇后は、なんと夫であったアメノヒボコの違う奥さんの子孫なんですよ。
本来ならばキーッ‼っとなってしまう間柄かもしれませんが、とても心の広い神さまなのでしょうね~
優美な風車!姫嶋神社と「風」の関係と供え方
拝殿前には淡いピンク色のキラキラとした風車がたくさん並べられていました。風が吹くとカラカラと回って綺麗~✨
姫嶋神社に祀られるアカルヒメは、夫の放漫な態度に愛想を尽かして日本へ帰ってきましたが、その時代に飛行機はありませんので、舟に帆を立て、風を受けて前へと進みました。
日本には古来より「風が想いを運ぶ」との言い伝えもある事から、姫嶋神社では「風」を大切にしています。
こちらは風車の前にある「献風台」
献風台の作法と参拝方法はこちら
今の時代ですと、もはやなくてはならないスマホとかが良いかもしれませんね~✿
女性の開運招福・心願成就が願える姫嶋神社の境内社
姫嶋神社は住宅街の中に佇む神社で、境内はそんなに広くありませんが、境内には女性の味方とも言える様々な神さまがお祀りされていました。
順不同にてご紹介します♪
楠社(結び稲荷)
こちらは社殿の近くにご鎮座する「楠社(結び稲荷)」
社の後ろに御神木があるのですが、その木に住んでいたとされる白蛇の神さまをおまつりしています。
良縁成就、縁結び、実結びなど、恋愛やご縁を結んで下さる神さまです✨
再出発の木
こちらが楠社の御神木で、別名「再出発の木」
昭和20年の空襲にて焼けてしまったのですが、当時の氏子が御神木の周りに3本の木を植え、根が結ばれた事から倒れるのを防いだそうです。
それにしても、木の根って意図的に植えても繋がるんですね!驚きです(゚ロ゚)
金比羅宮・元楯社
こちらは横並びに建つ金比羅宮・元楯社✨
金比羅宮は商売繁盛・厄除け・技芸上達などのご神徳があります。
そして珍しいお名前の「元楯社」は、土地を守る鎮守の神さまがお祀りされており、この地域一帯の守り神といったところでしょうか✨
玉榮稲荷社
こちらは横並び3社の中でも一際大きい「玉榮稲荷社」
白血病の孫を持つお婆さんが毎日お参りしたところ、なんと白血病が治ってしまったというお話が伝わるお社。
その為、特に病気や持病平癒の神さまとして信仰されています。お婆さんの想いが伝わったのか、すごく素敵なお話です。
昔の狛犬!?感謝のおもい塚
金比羅宮と元楯社の真ん中に、まるで石に乗っているトド?アザラシ?のような生物の石碑を発見したのですが、こちらはなんと昔の狛犬さんなんですって!!
今まで見てきた狛犬とは似ても似つかないというか、しかし、むしろこちらの狛犬さんの方が実は正統派なのか?!
もはや狛犬とは一体何者なんだろう…
とさえ思ってきましたが(笑)、こちらは「感謝のおもい塚」と呼ばれており、手放した物への感謝の気持ちを込めてお参りする場所です。
一般的に、新しい物を作る際には古い物が取り壊されてしまいますが、ここ姫嶋神社では昔の狛犬さんも大切に奉納されているとは面白いですね。
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姫嶋神社のシンボル!ほたて絵馬とはじまりの碑
大坂の姫島神社と言えば、ほたて絵馬・はじまりの碑がシンボル✨
この不思議な形で並ぶ4つの絵馬掛けの真ん中には、丸い穴があいた「はじまりの碑」があり、アカルヒメのご神徳が注がれている、と伝えられています。
アカルヒメの様に、決断を下して「やりなおしたい」と思っている時に、その行先が順風満帆であるように願う場所となっています。
それにしても不思議な光景✨
たくさん掛けられている「ホタテ絵馬」は社務所にて戴くことができ、やりなおしや再出発・今後の発展を願った方の絵馬がたくさん奉納されていました。
なんでも「帆を立てる」という言葉から、ホタテの貝殻を使った絵馬を奉納するのだとか。
ほたて絵馬が奉納されるこの場所は、神武天皇の遥拝所にもなっています。
神武天皇といえば初代天皇ですので、そこから「はじまりの碑」の名が付いているのだとか✨
一風変わったほたて絵馬、そしてこの4つの柱に並ぶ姿が独特の雰囲気を醸し出しており、なんだか不思議な感覚になる神社でした~(*^^*)
姫嶋神社の御朱印
姫嶋神社の御朱印♪
こちらは期間限定の御朱印で書置きを戴きました。干支の鼠に鯛など、めでたくてカラフル・可愛い御朱印です✨
カラフルで可愛いと人気の姫嶋神社御朱印♪
姫嶋神社は「やりなおし」の文字が入ったカラフルで可愛い御朱印をいただける神社です。
また、御朱印同様カラフルで素敵なデザインとして御朱印帳も大人気。私もツイッターや他の方のブログを見て思わず欲しくなっちゃいました(*ノωノ)
現在はコロナによって御朱印受付時間が決められておりますので、公式ページよりご確認下さい。
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姫嶋神社の姫だるまみくじで運気を占う
姫嶋神社に参拝すると決めてから、ずっと気になっていたのがこの「姫だるまみくじ」✨
だるまのようなコロンとした形のおみくじで、下からおみくじを取り出すことができるのですが、実際に見てみると可愛かったので思わず引かせて頂きました(*´`*)
現在姫だるまは私のデスクの上でいつも見守ってくれています。絵といい色といい、とっても可愛いおみくじでしたよ~♪
姫嶋神社へのアクセス
公共交通機関の場合
- 阪神電車「姫島駅」より徒歩約6分
- 阪神なんば線「福駅」より徒歩約15分
車の場合
- 大坂駅より約13分
- 伊丹空港より約22分
- 駐車場2台のみ
■姫嶋神社
大阪府大阪市西淀川区姫島4丁目14-2
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