全国各地ではさまざまなお盆の風習があるかと思いますが、長崎では少し独特なお盆の風習が恒例行事となっています。
それが爆竹の音が響き渡る「精霊流し」、そしてやっぱり「お墓で花火」!!
数年前テレビ番組のケンミンSHOWで、長崎ではお盆にお墓で花火をするらしい~と取り上げられて出演者達が驚いていましたが、私にとっては「え?お墓で花火しないの?」と逆驚きでした|д゚)
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長崎ではお盆にお墓で花火が当たり前
他県の方に話すと「え?!」と、よく驚かれるのですが、長崎ではお盆にお墓で花火をする事が恒例行事、いたって普通の習慣なんです。
お墓で花火なんて不謹慎なんじゃ…( ゚Д゚)と思われるかもしれませんが、ただ単に遊んでいるんじゃないんです。(そりゃそうだ)
どうせならご先祖さまが帰ってくるお盆にしんみりするのではなく、ご先祖様を楽しく明るく歓迎しよう~♫、というのがこの花火で、手持ち花火やロケット花火、爆竹、打ち上げ花火なんかを家族みんなで楽しみます。
あとは、あの世から帰ってくるご先祖様が、迷わずちゃんとうちに帰って来てくれる様に、花火を目印に導いてお迎えしている、という感じですね。
魂って迷子になるの?
なーんて疑問はさておき、世の中には私を含めて方向音痴の方が結構いらっしゃるので、きっと迷子になるご先祖様もいるという事でしょう!!笑
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爆竹の音が響き渡る精霊流し
もうひとつの恒例となっているのが「精霊流し(しょうろうながし)」
この精霊流しは、お盆前に亡くなった故人の霊を弔うため、遺族が手作りの作って町を練り歩き、極楽浄土に送るという伝統行事。
お盆前になると、あちこちで精霊舟作りをしているところを見かけます。
この精霊流しもまた「しんみり」というよりは「賑やか」となのですが、とにかく花火、爆竹、花火、爆竹、爆竹!!
長崎は爆竹の消費量が全国一位なのですが、精霊流しで数万~20万円分くらいの爆竹をダンボール買いするところも多く、お盆にはコンビニでも花火や爆竹、耳栓まで売られています。
数年前の精霊流し(音量注意)
耳がーーーー!!鼓膜がーーーー!!ってな感じになるほど物凄い爆音!!
爆竹の音で一緒にいる人との話し声は全く聞こえないし、しばらくは頭の中で爆竹の音が響き渡り、そして気付かないうちに自分も火薬臭(笑)
爆竹を鳴らすのは「魔除け」や「浄化」の意味があるのですが、もう本当に凄い音なんですよ~
この精霊流しは中国から伝わったと言われており、唐人屋敷内で行われていた「彩舟流し」という行事が元と言われています。
唐寺・崇福寺
こちらは長崎市内にある唐寺の「崇福寺(そうふくじ)」
檀家さんに中国の福州出身の方が多かったことから福州寺とも呼ばれます。
この赤い門は重要文化財にも指定されており、屋根がとにかくかっこいい!!
屋根の上にはしゃちほこも乗っていて、日本に居ながら中国を感じられる佇まいです。
こちらは国宝の門
軒下の飾りがすごく精巧です。
崇福寺は寛永9年(1632)中国から渡来した超然によって創建されました。
建物や仏具・仏像は中国人の名匠によって作られたもので、国宝や重要文化財に指定される建物が点在しています。
この建物は完全に「The 中国」って感じですね~!!
長崎には唐人屋敷があったため、食べ物や精霊流しなど、古くより中国の文化が広く伝わっているのですが、ここで気になるのが、本場中国ではお墓で花火をする風習は残っていないんだそうです。
彩舟流しの儀式で爆竹を鳴らしていたそうですが、お墓で花火をする風習は長崎だけ…?|д゚)
長崎の不思議な風習のご紹介でした♪
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崇福寺へのアクセス
〒850-0831 長崎県長崎市鍛冶屋町7-5
公共交通機関の場合
- 路面電車「崇福寺」電停より徒歩約3分
車の場合
- JR長崎駅より約5分
- 長崎空港より約35分