長崎市坂本町にご鎮座する山王神社は、長崎原爆の爆心地から近かったこともあり、甚大な被害を受けたお宮ですが、その原爆の歴史を伝える遺構や復興の象徴が残る、歴史を学ぶことができる神社です。
現在も残る「片足鳥居」や「被爆大楠」で、決して忘れてはならない歴史を学んでみてはいかがでしょうか。
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片足鳥居が残る山王神社
山王神社の象徴となっているのが、鳥居が一本足で立っている「片足鳥居」です。これは長崎原爆の爆風によって片足だけが飛ばされてしまい、今も片方の一本のみが残っている鳥居なのです。
片足鳥居のすぐ近くには爆風で飛ばされたもう片方の鳥居が横たえられ、原爆の恐ろしさを今に残す遺構となっています。
また、山王神社の境内にそびえる2本の大きな「被爆クスノキ」も、爆風と熱で枯れ木同然となりましたが、その後奇跡の復活を果たし、現在も青々とした葉を付けています。
余談ですが、長崎が生んだスター福山雅治さんが歌った「クスノキ」はこの木の歌のことなんですよ✨
悲しい歴史が起こった場所ではありますが、この悲しい歴史を決して忘れてはなりません。この片足鳥居と被爆クスノキはそう訴えかけているようです。
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山王神社のご由緒
寛永15年(1638)松平伊豆守信網が、島原の乱より帰途、此の地通過の際、景勝が近江叡山の下に似て又地名も坂本と同じ事から、ここに山王槿現を観請してはとの事で、 時の長崎代官末次平蔵茂房が長崎奉行と計り、此の地(現在地でなくも近くと思われる。又一説によれば岡町付近の説あり)に廟宇を建て、寺町延命寺開墓龍宣を兼職とす。
村社であった山王神社(日吉神社)と県社の皇大神宮が合併(皇大神宮側に合祀)して創祀された神社です。また、浦上皇大神宮とも称され、また山王日吉神社とも称します。
公式ページより引用
御祭神
天照大御神、豊受比賣神、大山昨神、大物主神、伊邪那岐神、高皇産霊神、御代御代皇孫神、外五神
山王神社におまつりされているのは、天皇家の祖先神ともされる天照大御神を中心に、伊勢神宮外宮に祀られる豊受比賣神、国生みの神様である伊邪那岐神などなど、そうそうなるメンバーの神様が終結しています。
これだけたくさんの神様に一度にご挨拶できるなんて、神社好きにはたまらない~!
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山王神社へのアクセス
公共交通機関の場合
- 路面電車「大学病院前」下車後、徒歩約8分
- JR「浦上駅」下車後、徒歩約15分
車の場合
- JR長崎駅より約7分
- 長崎空港より約50分
- 駐車場(数台のみ)有り
■山王神社
長崎県長崎市坂本町2丁目6-56