大阪府大阪市にご鎮座する「住吉大社」は、住吉神社の総本宮として広い境内とたくさんの境内社がある神社です。
美しい反橋や商売繁盛の初辰まいりなど、本当に見どころが盛りだくさん!!
ご由緒や境内社など、写真と共にご紹介していきます♪
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大阪府*住吉大社は住吉神社の総本宮
電車で住吉大社駅を下車し、駅を出て少し進むと住吉大社の玄関口となる一の鳥居が見えてきました。
さすが総本宮と言わんばかりの立派な灯篭。目の前には路面電車が通っており、なんだか賑やかな印象です。
ここ住吉大社は、全国に約2.300社ある住吉神社の総本山で、毎年初詣にはなんと200万人もの参拝客が訪れ、約3万坪もの広大な敷地があり、広さ・年間参拝者数ともにスケールの大きなお宮です。
住吉大社の狛犬
住吉大社の狛犬さんはなかなかのマッチョ!
ここ住吉大社は男の神様を祀られているので、狛犬さんもどこか力強い印象ですね~✨
誕生石は安産祈願スポット
住吉大社は安産祈願や子宝祈願としてのご利益がある神社とも言われており、この「誕生石」は安産を願う人の祈願場所ともなっております。
その由来はこちら
誕生石は源頼朝に愛された丹後局(たんごのつぼね)が北条政子に殺害されそうになった時に、逃げてこの住吉のあたりで産気づいてしまい、大きな石を抱いて男児を出産。
その男児こそが薩摩島津家の始祖となる島津忠久公であったことから、島津家発祥の地とされ、また逆境にも男児が生まれた地・石として誕生石として祀られています。
誕生石と言うとパワーストーンを思い浮かべますが、ここ住吉大社の誕生石は島津家の発祥となる男児が生まれた石で「誕生石」なんですね。
住吉大社では安産祈願のご祈祷の後、誕生石の柵の中の小石を拾って腹帯に挟んでお守りとする風習があり、私が訪れた際も妊婦さんがちょうど参拝されていました。
住吉大社の美しい反橋
住吉大社のシンボルとも言えるのが、参道を真っすぐ進んだ先にある「反橋(そりばし)」✨
朱色の太鼓橋で長さが約20m、高さは3.6mもあり、この反橋を渡るだけでお祓いになるとも言われている有難い橋です。
実際に反橋を目の前にして思ったのですが、結構傾斜があるなぁ~!!
それもそのはず、この反橋の最大傾斜は約48度もあり、階段の幅が狭く段数が多いんです。
反橋の上からの眺め
橋の上から眺めてみると、橋の根元が見えない…!高所恐怖症の方は少し怖いかもしれませんね。
それにしても、手すりがなかったら思わず滑り落ちそう(;´Д`A笑
住吉大社のフォトスポット
反橋は水面に反射して映った姿から、別名「太鼓橋」とも呼ばれます。
橋の周囲に広がる緑の木々と、緩やかな曲線を描く朱色の反橋が美しいため、絶好のフォトスポットにもなっているのだとか。
これだけ素敵な光景でしたら、思わず写真に撮っちゃいますよね~📸
住吉大社の見どころ*うさぎの手水舎・幸壽門
住吉大社の手水舎では、神の使いとも言われるうさぎさんから水が出ていました。
神功皇后が住吉大神を祀ったのが「辛兎年の兎月兎日」だった、とされている事からも、住吉大社は兎に縁のあるお宮となっています。
境内の第四本宮の前には「なでうさぎ」の像もあり、撫でると無病息災になるのだとか。なんだかんだ言っても結局は健康が一番ですもんね~✨
こちらは階段で上がった場所にある鳥居と、朱色の造りが美しい「幸壽門」
なんともめでたい門の名前~!潜るだけで幸運がやって来そうです✨
こちらの幸壽門を潜ると待ちに待ったご本殿が見えてきます。
珍しい!縦に並ぶ住吉大社のご本殿
住吉大社のご本殿は第一本宮~第四本宮まで四つのお宮があるのですが、第一・第二・第三本宮が縦一直線に並び、第三の隣に第四が横に並ぶという、なんとも珍しい配列でご鎮座されています。
今までさまざまな神社を巡ってきましたが、この配列の神社には初めて出会いました!
それにしてもなぜ縦一直線にお宮が並んでいるのだろう?と疑問に思ったのですが、公式ページによると「古代の祭祀形態が残った配列」とのこと。
遡るには古過ぎて、現在でも謎に包まれている古代祭祀に関する貴重な配列とのことで、一体なぜこのような配置になったのが気になりますね~⛩
第三本宮・第四本宮
正面鳥居から境内へ入り、一番手前にご鎮座されているのが「第三本宮(右)」「第四本宮(左)」の2つのお宮です。
◆第三本宮:表筒男命、第四本宮:神功皇后
表筒男命は住吉大神の1柱の神様で、神功皇后は応神天皇の母神さまですね✨
安産・子授け祈願でしたら、第四本宮の神功皇后にご挨拶されると良いかと思います。
第二本宮
◆第二本宮:中筒男命
三列に並ぶ配置の真ん中に位置するお宮には、住吉三神の中筒男命が祀られています。
住吉大社の4つのご本殿は、いずれも「住吉造」と呼ばれる独特の造りで、神社建築史上最も古い建築様式として国宝にも指定されています。
4つのお宮は全て同じ造りですので、同じ建物が一気に4つも建てられていることに驚き✨
第一本宮
◆第一本宮:底筒男命
境内の最も奥にご鎮座するのが、同じく住吉大神の1柱である底筒男命。
四社すべてに参拝しましたが、本当に4社とも同じ造りなんですね~。現在の社殿は江戸時代の1810年に建てられているので、200年以上の歴史がある社殿となっています。
写真では見にくいのですが、よくよく見てみると屋根の上の瓦が精工で、これがかっこ良いんですよ!
古い建物ですが、大切に手入れされて綺麗に保存されている、そんな美しい国宝の社殿でした✨
第一本宮~第四本宮までの参拝順序
住吉大社のご本殿は第一本宮~第四本宮まで4つのお宮がありますが、参拝する順番は特に決まっておらず、どのお社から参拝しても良いとのことです。
正面鳥居から境内へ入ると、まずは第三・第四本宮の前へたどり着きますが、手前の方から参拝しても、奥の第一本宮から参拝しても変わりはありませんので、順番は気にしなくても大丈夫です。
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住吉大社のご由緒
住吉大社は、第十四代仲哀天皇の后である神功皇后 (じんぐうこうごう) の新羅遠征(三韓遠征)と深い関わりがあります。神功皇后は、住吉大神の加護を得て強大な新羅を平定せられ無事帰還を果たされます。この凱旋の途中、住吉大神の神託によって現在の住吉の地に鎮斎されました。
のちに、神功皇后も併せ祀られ、住吉四社大明神として称えられ、延喜の制では名神大社、二十二社の一社、摂津国一之宮、官幣大社に列せられています。
公式ページより引用
御祭神
- 住吉大神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)
- 神功皇后(息長足姫命)
住吉神社と聞くと「海」に縁のある神社というイメージがあるのですが、神話の中での住吉大神は、黄泉の国から逃げ帰って来た伊弉諾尊が禊を行った際に現れた神さまです。
神仏習合の面から言うと、底筒男命が薬師如来、中筒男命が阿弥陀如来、表筒男命が大日如来であると、伝えられています。
禊の際に生まれた神さまですので、厄除けや海上安全、家庭円満、そして神功皇后もお祀りされているので、安産や子宝などのご利益があるお宮です✨
盛りだくさんな住吉大社の境内社
住吉大社の境内は約3万坪もあることから、境内にはたくさんの神さまがおまつりされていました。
毎月最初の辰の日に4つの社を参拝すると願いが叶うという「初辰まいり」や、お願い事が叶うかどうかを占う願掛けの「おもかる石」など、本当に見どころたくさん✨
順不同にてご紹介していきます♪
縁結びの侍者社(おもとしゃ)
住吉大社の第四本宮のすぐ近くにあるのが「侍者社」で、これで「おもとしゃ」と読むのだそうです。全然読むことができない!笑
こちらでは良縁の神さまがお祀りされており、恋愛成就や夫婦円満などのご利益があるとされています。
ここでは「土人形」と呼ばれる人形を奉納するとご縁が結ばれるということで、社の中には数えきれないほどたくさんの人形が奉納されていました。女性の参拝客が多いみたいで、お友達連れやグループで参拝される方もいらっしゃいました。
初辰まいりの楠珺社
こちらは初辰まいりの一社に数えられる「楠珺社」
めちゃくちゃ大きい千年杉と呼ばれる大樹がご神木とされており、商売繁盛の神さまがお祀りされています。
社の中の天井にはたくさんの提灯が下がっていて、大阪商人にたくさん崇敬されているのが伺えるお宮でした。すぐ近くにあるご神木はものすごく大きくて、生命力がバリバリみなぎっています✨
子授けの種貸社
こちらは「種貸社」というお宮ですが、なんとも名前が面白い神社♪
種を貸す、というお名前から子授けや資金調達の神さまとされています。
社の前には一寸法師のお椀の模型があり、中に入って一寸法師気分を味わいながら写真を撮ることもできます。子どもが入ったら絶対可愛い(*´ω`)
石を集めると願いが叶う五大力(五所御前)
こちらは柵の中にたくさんの石がお祀りされている「五大力(五所御前)」⛩
袋が無数にぶら下がっている…??
この袋は一体何なのだろう?と思っていたら、この柵の中の石から[五][大][力]と書かれた石を探し出しお守りにすると願いが叶う、と書かれていました。
五大力のお守りで願いが叶った際には、その石と自分の近所の石に同じように[五][大][力]と書いた石を倍返ししてこちらにお返しするそうです。
たくさん袋が下がっていたのは願いが叶った人の痕跡で、今までたくさんの人達がこの五大力の力で願いを叶えているようです。
それにしても倍返しとは面白い!自分の幸せを倍にして返し、それがどんどん繋がっていくと、願いが叶う人がどんどん増えちゃいますね。幸せの連鎖~✨✨✨
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住吉大社の御朱印
住吉大社の御朱印をいただきました✨
さすが住吉神社の総本宮ともいえるシンプルで素敵な御朱印です♪
住吉大社のうさぎみくじ
社務所にて「うさぎみくじ」を発見しました~🐇
白うさぎさんで可愛い!!さすがうさぎに縁の深い住吉大社で、初穂料は500円でした。
こんな可愛いおみくじだと、どうしても引きたくなっちゃうんですよね(*ノωノ)♪
大坂の住吉大社はとにかく見どころが多くて多くて、書きたいことが全部書ききれなかった…!
記事が長くなりましたので、また別の記事にて「初辰まいり」についてご紹介したいと思います♪
住吉神社へのアクセス
公共交通機関の場合
- 南海本線「住吉大社駅」より徒歩3分
- 南海高野線「住吉東駅」より徒歩5分
- 路面電車阪堺線 「住吉鳥居前駅」より徒歩すぐ
車の場合
- 大坂駅より約20分
- 伊丹空港より約30分
- 専用駐車場有り
■住吉神社
大阪府大阪住吉区住吉2丁目9-8-9