熊本県熊本市にある新開大神宮は、地元では「伊勢宮さん」と呼ばれる神社です。

なんとこちらの初代宮司さんは、伊勢神宮への厚い信仰心から、毎日空を飛んで伊勢神宮へ参拝しに行っていたとの伝説が残っているのだそう!

飛行機もない時代に、毎日熊本から三重県の伊勢まで参拝するなんて普通ではあり得ないことなのですが、そんな不思議な伝説とご縁で創建されたお宮です。

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ラストサムライや三島由紀夫に縁のある新開大神宮

新開大神宮は「神風連(しんぷうれん)の変」と関わりのある神社です。

神風連とは、明治9年新開大神宮の宮司を首領とする志士達が、明治新政府が進める「西欧化」に国民の道徳心などが廃れていく風潮を憂慮し、道義を守るために一大決起した事変のことです。

翌明治10年には「西南の役」が勃発し、西郷隆盛を中心に西南戦争が活発化し、国内最後の大きな内戦となりました。

そして、この神風連の変と西南の役の出来事は、数年前にトム・クルーズや渡辺謙が演じ話題となった映画「ラストサムライ」の背景的原型となっています。

映画の中でも同じ時代にかけてお話が進んでいくので、実際の時代背景や出来事を知ってから見ると、また違った見え方ができますね~!(#^^#)

三島由紀夫ゆかりの地

昭和に入り、神風連の変の研究として作家の「三島由紀夫」がこの新開大神宮へ参拝しました。

その後に出された「豊饒の海」や「奔馬」には神風連の逸話が記されており、新開大神宮はファンの間では聖地とされています。

新開大神宮のご由緒

文安元年(1444年)初代宮司にご託宣(神さまのご啓示)が下り、文安2年(1445年)に鎮座 お社に神様が宿られました。

初代宮司はとても熱心な伊勢神宮の崇敬者で、もともと一年に一度は必ず伊勢神宮を参拝されていたと言われています。それが次第に「月に一度」そしてご神託を頂かれる頃には「毎日」参拝されるようになっていたそうです。

現代では、熊本と伊勢神宮を毎日往復することは可能でしょうが、話は室町時代の事 便利な交通手段はなかった頃です。では、どうやって毎日参拝していたのでしょう。

地元の人の話によると、なんと「空を飛んで」熊本・伊勢神宮を往復されていたということです。その姿を見た人々はその姿から「飛行孫七郎」とか「飛行神」と呼んでいたらしいです。言い換えれば、初代宮司の猛烈な信仰心により招き寄せられたお社であるとも言えます。

宮司は御鎮座後も日課としていた「禊ぎ」を続け神明奉仕をつとめられておりましたが 97歳のある日の事・・

「私はこれから高天の原、神さまの世界へと詣でることになったので、
これからは二つの世界を往来し、末永く子孫を守るであろう・・・」

と言葉を残され 大空から舞い降りてきた大きな白鷺に乗り天高く舞昇られた。という話しが言い伝えとして残っています

公式ページより引用

初代宮司の厚い信仰心と、空を飛んで参拝していた?!というなんとも珍しいはじで造られたのが、この新開大神宮⛩

創建以来領主である菊池氏の熱心な信仰によって栄えましたが、安土桃山時代に熊本中の神社仏閣が焼失された際に、この新開大神宮も焼き払われてしまいました。

その後加藤清正公によって再建され、熊本城から新開大神宮への道は「伊勢道」と呼ばれて、今でもその名が残っている地域があります。

御祭神

  • 天照大神(あまてらすおおかみ)
  • 豊受大神(とようけのおおかみ)

新開大神宮にお祀りされているのは、伊勢神宮の《内宮》に祀られる天照大神、《外宮》にお祀りになる豊受大神です。

天照大神は天皇の祖先神とされ「太陽の神さま」、豊受大神は天照大神のお食事を司る神さまとして「衣食住の神さま」と呼ばれます。

伊勢神宮へ参拝するときもそうですが、基本的に天照大神さまにご挨拶する時には個人的なお願い事ではなく、日ごろの感謝をお伝えする方が良いだろうなぁと思います。

とは言っても、神社を訪れるとどうしてもお願いしたくなっちゃうんですよね~(;´ö`)

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新開大神宮へのアクセス

公共交通機関の場合

  • 産交バス「内田」バス停下車後、徒歩約10分
  • JR「川尻」駅より徒歩約1時間

車の場合

  • JR熊本駅より約16分
  • 熊本空港より約45分
  • 専用駐車場無し

■新開大神宮

熊本県熊本市南区内田町1266