人生初の奈良県へ上陸し、1300年以上もの深い歴史を持つ「春日大社」へと参拝してきました⛩
春日大社は全国にある約1,000社の春日神社の総本山であり、緑豊かな奈良公園にあるお宮でもあります。広大な敷地にはさまざまな摂社・末社があり、日本人のみならず外国人観光客もたくさん訪れる神社です。
春日大社の見どころや御朱印・ご由緒について、写真と共にご紹介します!✨
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奈良県奈良市にある春日大社へ
春日大社は奈良県奈良市春日野町にご鎮座するお宮で、JR奈良駅や近鉄奈良駅よりバスで向か事ができます。近鉄奈良駅からですと約1.8kmほどの距離ですので、徒歩だと30分くらいかかります。
私はJR奈良駅より市内循環バスに乗り「春日大社前」で下車後、そこから10分程歩きました。
もっと近くまでバスで行きたい場合には「春日大社本殿」バス停へ向かうバスに乗ると、境内を進んで本殿の近くまで行く事ができます。
春日大社の長い参道・奈良公園
バス停を降りて朝から早足でザックザックと地面を踏みしめながら参道を進みましたが、歩いても歩いても参道!長い~~!
朝の時間は人が少なく、木々がさざなむ音や鳥の鳴き声、鹿の足音や鳴き声を聞きながらゆっくりと時間が進んでいるようで、すごく心地良い!!
春日大社は奈良の中でも人気の観光スポットとなっており、昼前になるとたくさんの観光バスが訪れ、とにかくたくさんの外国の方や修学旅行生などでごった返しますので、春日大社の自然も満喫したい方は、朝の参拝が断然おすすめです⛩
もう一つ朝の参拝のおすすめポイントがあるのですが、これはまた別の記事でご紹介します。
鹿は神の使い
春日大社がある境内や奈良公園、東大寺周辺ではたくさんの野生の鹿に出会う事ができます。
バッグをゴソゴソしていると、エサでもくれるの?といわんばかりに近寄ってくる、とっても人懐っこい鹿ですが、こちらで鹿は「神の使い」として大変大事にされている動物でもあります。
森の中に佇んでいる姿はまさにジブリ!!
こちらは灯籠の間からひょっこりお出ましの鹿。
ちなみに鹿せんべいが販売されているので、鹿の餌付けをする事もできます。
広島県の宮島にご鎮座する厳島神社周辺にも神の使いである野生の鹿がたくさんいましたが、宮島では餌やりが禁止でした。その土地のしきたりを確認するもの大事ですね。
春日大社二の鳥居から御本殿へ
参道を進むと二の鳥居が見えてきました。
朝の清々しい空気の中で朱色の鳥居と緑のコントラストが素敵すぎる~!春日大社は坂の上にあるお宮で、参道も少し傾斜のある坂が続きましたが、ここからも少し坂道が続きます。
こちらは御本殿を取り囲んで立つ楼門。
楼門までたどり着くといよいよ春日大社の御本殿です。バスを降りて約10分~15分ほど歩いたでしょうか、とうとうやってきました~!
春日大社のご由緒
春日大社はおよそ1300年前に奈良に都ができた頃、茨木県鹿島から武甕槌命(タケミカヅチノミコト)を御蓋山(みかさやま)の山頂である浮雲峰にお迎えしたことがはじまりとされています。
国の繁栄と国民の幸せを願ってお祀りされ、768年に11月9日には称徳天皇の勅令によって現在の地に壮麗な社殿が造られました。
その際に千葉県香取から経津主命を、大阪符枚岡からは天児屋根命・比売神の神様をお招きし、あわせてお祀りされました。
春日大社は20年ごとに斎行される「式年造替」によって、創建以来森の中に美しい姿で鎮まっており、古来より歴史あるしきたりが受け継がれてきました。
日本全国に3000もある春日神社の総本山で、境内には約3000基もの燈篭が奉納され、平成10年12月には「古都奈良の文化財」として、春日大社や春日山原生林がユネスコ世界遺産に登録されました。
御祭神
- 武甕槌命(たけみかづちのみこと)
- 経津主命(ふつぬしのみこと)
- 天児屋根命(あめのこやめのみこと)
- 比売神(ひめがみ)
春日大社の御本殿にお祀りされている4柱の神様をあわせて「春日皇大神」または「春日大明神」「春日四所明神」と呼びます。
おまつりされている武甕槌命・経津主命は、神話の中で日本の国をよりよく導くために交渉された神様で国を守る神様です。
天児屋根命は神事や政治を導かれる神様で、比売神様は平和と愛の神様と言われます。
重要文化財の御本殿へ特別参拝
春日大社の御本殿は重要文化財に指定されている大変立派な社殿で、御本殿の特別参拝では初穂料500円で、回廊内へ入って社殿を近くから拝観する事ができます。
正面から見た朱色の社殿は本当に美しい~!!
回廊内にはさまざまな神様がお祀りされており、本当に見所がたくさんあります✨
手力雄飛来天神社遥拝所
まず御本殿の回廊内に入ったら、右手に進んでこちらの手力雄飛来天神社遥拝所に参拝します。
春日大社は式年造替があるだけあって、すぐ近くで社殿を見てもすごく綺麗な建物でした。天気が良かったので朱色がまた映えるんですよ~!✨
燈篭の間から見える御本殿。灯篭もよくよく見てみると、一番下の段には鹿の彫刻が彫られています。
ちなみに御本殿の目の前ではカメラ撮影が禁止されていますので、少し離れた場所から撮影します。石灯籠と朱色の御本殿を見ていると、あ~日本人で良かった~、、としみじみ感じるのは歳のせいでしょうか笑
御蓋山浮雲峰遙拝所
御本殿に正面向かって右側に進み、ちょうど社殿の裏側へと進むと「御蓋山浮雲峰遙拝所」があります。御蓋山は春日大社のはじまりにも関係する神聖な山ですが、昔から一般の参拝者は禁足地になっています。
こちらが御蓋山の遙拝所となっており、辺りは静けさに包まれていました。
日本人は昔から山を神聖な対象として山岳信仰をしてきた経緯がありますが、その気持ちがすごく分かるような、すごく神聖な空気に包まれていました。
御神木の大杉
こちらは御本殿の左側に佇む御神木で、ずっしりとした幹に青々とした葉っぱを付けて、とても大きな存在感を放っています。
この大杉は幹周8,7m、樹高25m、樹齢は800年~1000年といわれる御神木で、春日大社の御本殿に寄り添うように立っていました。生命力を感じる御神木です。
椿本神社
御本殿に参拝させて頂き、社殿の裏手に回るとさまざまな摂社・末社があるのですが、こちらは「椿本神社」で、角振神様(つのふりのかみ)がお祀りされています。
角振神は魔物をお祓いする神様で、古書によると関白であった藤原忠実公の御殿に忍び込んだ魔物を追い払った、という話が残っているそうです。
末社八雷神社、海本神社、杉本神社、佐軍神社
御本殿の裏側にあるのは末社の「八雷神社」「海本神社、杉本神社、佐軍神社」で、三つの祠が横一列に並んでいます。
案内書きによると、こちらは明治時代以降長い間閉ざされていましたが、式年遷替を機に140年ぶりに開門され、一般参拝客でも参拝する事ができるようになりました。
多賀神社
こちらは木々に囲まれた「多賀神社」で、国生みの神様であるイザナギノミコトがお祀りされています。生き物・生命を司る神様として延命長寿のご神徳のある神様です。
多賀神社のすぐ近くには「多賀絵馬」が用意されており、延命長寿や仕事完遂の願いを奉納する事ができます。
なぜ多賀神社は仕事にもご神徳があるのかというと、すぐ近くにある東大寺の中興の祖重源上人は、多賀様のお力によって平家によって焼き討ちにされた大仏殿を復興する事ができた、という故事によって仕事完遂のご神徳があるとされているのだそうです。
藤浪之屋で幻想的な万灯篭の世界を見よう
春日大社の境内には約3000基にものぼる灯篭が奉納されているのですが、普段は灯篭に明りが灯される事はありません。
灯篭が灯されるのは1年のうちにたった2回しかなく、毎年2月の節分の日と8月14・15日に行われる「万灯篭」のみとなっており、当日は煌びやかな灯篭の世界を見る事ができます。
年に2回のチャンスに予定を合わせられる方は良いですが、私みたいに遠方だったり、お仕事や家庭の都合で行く事が難しい方は、ぜひご本殿回廊内にある「藤浪之屋」へ行ってみましょう!
こちらは藤浪之屋の入り口にあるキラキラとした灯篭。ぱっと見全部同じに見えるので、最初はみんな一緒の灯篭なのかと思っていたのですが、実は絵柄が様々!
そして奥の黒いカーテンの中へ入ってみると…
真っ暗な部屋の中にやわらかい明りが灯った灯篭がお目見え!優しい光ですごく幻想的です。
壁が鏡になっている事から灯篭の灯りが無数にあるように見え、万灯篭の世界を少しだけ感じる事ができる空間になっていました。あたたかい光に心がほっとします(´ω`*)
春日大社のご本殿回廊内はすごく優しい空気に包まれているようで、空気を思いっきり吸って清々しい気分を感じてたら、写真にも自然に優しい光が映り込んでくれました✨
春日神社の御朱印
御朱印授与所にて春日大社の素敵な御朱印を戴きました✨
春日大社の御朱印帳
そしてここ春日大社にて、私の6冊目となる御朱印帳も頂きました!
春日大社のオリジナル御朱印帳は色が二色《オレンジ・青》あり、私はオレンジを選択。サイズは少し大きめですが、これからこちらの御朱印帳でますます神社巡りを楽しみたいと思います💗
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春日大社の鹿みくじで運試し
春日大社で動物といえば鹿ですが、なななんとこんなにも可愛い陶器の鹿がおみくじをくわえた「鹿みくじ」がありました。可愛すぎるやろ~~~!!
さっそくたくさん並んでいる鹿の中から好きな鹿を選び、おみくじを見てみると小吉…。これから開運する事を願ってしっかり結びつけます笑
鹿みくじにはちっちゃい小鹿の「鹿みくじ」と、私も引いた「白鹿みくじ」の2種類がありますので、お好きな鹿を選んで運試ししてみてはいかがでしょうか。
春日大社境内社を参拝
春日大社は広大な敷地を誇り、奈良公園と東大寺や興福寺、奈良国立博物館などを含めると総面積は約660ヘクタールにも及びます。
春日大社の境内は約3000基にも及ぶ灯篭と、自然の中にたくさんの境内社がご鎮座されており、全部をゆっくり回ると半日ほどかかります。
実際に私は朝9時前に到着し、途中お昼ご飯をはさみながら参拝して回って半日かかりました。砂利道や階段が多いので、歩きやすい靴が良いですよ。
砂ずりの藤
春日大社のご本殿前には、ゴールデンウイーク頃に見ごろになる「砂ずりの藤」があります。時期ではないのでお花は見れませんでしたが、咲いている姿はまた見事なんでしょうね~!
境内にある万葉植物園には20品種約200本もの藤が植えられており、こちらも4月下旬~5月上旬にかけて美しい藤の花を咲かせます。
出現石
こちらはご本殿正面前の楼門前にある「出現石」で、太古の昔に神様の依り代として祀られた石、または772年の落雷によって落下した社額を埋葬した跡と伝えられるなど、さまざなな諸説のある神石です。
若宮神社
こちらは朱色の鳥居が目を引く「若宮神社」で、天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)がお祀りされており、背後に神奈備山があることからパワースポットとも言われています。
正しい知恵を授けてくださる神様で、《若宮十五社めぐり》の中心的な存在のお宮です。
若宮神社の手前には斜めに大きく枝を伸ばした「若宮の大楠」の木が!
巨木好きにはたまらない大きさで、幹周が約11,5mと奈良県で上位の大きさを誇る大楠です。いやぁ~なんだかすごく長い歴史のありそうな木ですね✨
本宮神社遥拝所
こちらは御蓋山の浮雲峰を参拝する「遥拝所」で、一般人は金足地で入る事ができない本宮を参拝する場所になります。
縁結びの夫婦大黒社
ご本殿から若宮神社を通り過ぎ、少し先へ進むと縁結びの「夫婦大黒社」があります。こちらは祠ではなく建物内に神様がお祀りされていました。
なぜ縁結びにご利益があるのかというと、お祀りされている神様が出雲大社の大国主命(おおくにぬしのみこと)と、その奥様である須勢理姫命(すせりひめのみこと)のご夫婦の神様が祀られている事に由来します。
このご夫婦の神様が一緒にお祀りされているのは全国でここが唯一ここだけという事で、縁結びや夫婦円満、家内安全などのご利益があるというわけです。
奈良の中でも有数の縁結びパワースポットと知られており、恋愛運アップや良縁に恵まれたい方におすすめのお宮です。
夫婦大黒社に訪れるとすごく太陽がさしてきて写真が白っぽくなりましたが、こちらは夫婦大国社の目の前にある「水占(みずうら)」です。
その名の通り恋の願いを込めながら白紙のおみくじを水に浮かべると、文字が浮かびあがってきますので、運試しにおみくじを楽しむ事ができます。そして鹿の絵がラブリーすぎる~!!初穂料は300円でした。
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若宮神社・夫婦大黒社の御朱印
夫婦大黒社内では「若宮神社」と「夫婦大黒社」の2社の御朱印を戴く事ができます。春日大社の御朱印と合わせて3つの御朱印を拝受させていただきました✨
そして写真右側に見えていますが、夫婦大黒社では恋愛成就を祈願する「縁結び絵馬」がたくさん奉納されていました。ハート形のピンクで可愛い絵馬♡女子におすすめの縁結び祈願です。
さいごに
たくさんの見どころがある奈良の春日大社ですが、実はまだご紹介しきれていない場所が多々あります。まだまだご紹介したい事がたくさんありますので、別の記事にしていきたいと思います。
よろしければこちらの記事もチェック
春日大社へのアクセス
公共交通機関の場合
- JR、近鉄「奈良駅」よりバスで約15分「春日大社本殿」下車後すぐ、または市内循環バス外回りで「春日大社表参道」下車後、徒歩約15分
車の場合
- 名神高速道路「京都南IC」より約1時間
- 京奈和自動車道「木津IC」から南へ約7km
- 第2阪奈有料道路「宝来IC」から東へ約8km
- バス・普通車合わせて100台駐車場(有料)有り
■春日大社
奈良県奈良市春日野町160