熊本県熊本市にご鎮座する西浦荒神社(にしうらこうじんじゃ)は、火の神・土の神をお祀りする神社です。

熊本に縁の深い加藤清正公の信仰も厚く、熊本城の方除けの神として創建され、地元では「西浦の荒神さん」と親しまれています。

【スポンサーリンク】

引っ越しの神さま!西浦荒神社

西浦荒神社は「方除け」の神社とも呼ばれており、お引越しや新築、土地の整備、お店の開店・移転などの際に参拝する方が多い神社です。

家を建てる際にお参りし、お札を家に貼ると祟りがないとの言い伝えがあることから、地元では新築や引っ越しの際に参拝される方が多いのだとか。

神社の敷地内には人ひとりがギリギリ通れる「ミニ鳥居」や「大絵馬くぐり」などもあります。

【スポンサーリンク】

西浦荒神社のご由緒

口伝によりますと、加藤清正公は荒神様の熱心な信者で熊本城を築いた時、お城の守り神として荒神様をおまつりしていましたが、のち今から約300年ほど前、細川家の四代綱利公の時代、この西浦の地に藩主の別荘が造られましたが、その別荘の鬼門にあたる現在の地に、方除けの神として、熊本城の荒神様をお移ししましたのが西浦の荒神社の始まりといわれております。

清正公が荒神様を特に信仰されるようになりましたのは、朝鮮の役の時、籠城して苦戦をされた時からだといいます。ある夜清正公は、脱出のかくれ道を告げる荒神様の夢を見ました。

清正公は夢のお告げに従ってひそかに囲みを脱出し、九死に一生を得たといわれております。以来清正公は荒神様を深く信仰し、熊本城を築きました時、お城の守り神として荒神様をお祀りされたということです。

民間で信仰される火の神、土地の神を荒神様と呼んでおります。一般に屋内にまつられる場合は火の神、かまどの神とされますが、屋外にまつられる荒神様は屋敷の守護神(屋敷荒神)で、鬼門(屋敷の東北の場所)に鎮まっておられる場合が多く、鬼門荒神様ともいいます。

又地域の守護神といった信仰もあり、農耕的な信仰もあります。いずれもたたりやすい神とされ、日本古来の荒ぶる神の思想を背景にした、民間信仰の神様であります。

公式ページより引用

熊本に縁の深い武将といえばやはり加藤清正公ですが、その清正公が作った熊本城の方除けの守護神として祀られたのが西浦荒神社です。

荒神様ってどんな神様?

この「荒神様」というのは、日本古来より人間界に災いなどをもたらす激しい神霊のことを指します。

全てのものを焼き尽くす力がある火を、人はおそれ多いと感じながらも生活する上で欠かせないものとして、感謝の念から信仰するようになった、と言われます。

大火事などが起こると人間は本当に無力で、火に対して大きな恐怖心をも持ちますが、日ごろ温かい料理を作る上で火は必要不可欠ですし、そのような感謝の気持ちから信仰するようになったのでしょうね。

まさに八百万(やおよろず)の神さま!✨

御祭神

  • 【火の神様】奥津彦神(おきつひこのかみ)、奥津姫神(おきつひめのかみ)、
  • 【土の神様】埴安姫神(はにやすひめかみ)

西浦荒神社にお祀りされているには「火の神様」と「土の神様」と呼ばれる3柱の神さまで、合わせて「三寳荒神」とも呼ばれます。

三寳とは仏教の仏・法・僧の三つの宝を守る三寳荒神からきていると見られ、仏教と神道の神仏習合の信仰が民間にも広く広がり、現代まで守り伝えらてきています。

【スポンサーリンク】

西浦荒神社へのアクセス

公共交通機関の場合

  • JR「西里駅」より徒歩約30分
  • バス「荒神入り口」より徒歩約15分

車の場合

  • JR熊本駅より約20分
  • 熊本空港より約40分

■西浦荒神社

熊本県熊本市北区貢町906